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■ 10号.2001.01発行


[プロフィール]

有光弘和氏
1937年2月、大阪市生まれ。60年大阪大学文学部卒業、日本経済新聞社に入社。社会部、経済部記者(財界担当)などを経て、85年に論説委員兼編集委員に。日本経済研究センター大阪支所長、(財)千里国際情報事業財団専務理事。96年から和歌山大学経済学部教授。専門は経営者論。著書に『関西経済の100年』(共著)『出番です!関西経済』(共著)『未来はここに−関経連先人の足跡−』など。



有光氏にはアニマニュースに毎号コラムを執筆いただいています。
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21世紀はイスラムの時代? 母の役割が見直されるか

21世紀はどんな時代?20世紀の反省が世界的に行なわれるとすれば、アメリカ中心のキリスト教天下はイスラム教のそれにとってかわり、新しい倫理とタブーがうまれる。 人を殺さない世紀となり、母親の役割の見直し、家族の復権が進む。 話に独自のユーモアがにじむ有光氏とともに皮肉と期待をいっぱい込めて、21世紀を垣間みた。

全体像の見えない キリスト教文明は衰退する
有光 歴史は繰り返すわけじゃないが、ドラッカーがいうようによく似たことが起こります。前の時代の反省、反面 教師という視点から20世紀を考えると、21世紀のありようが見えるかも知れないと、考えました。
 20世紀で一番大きな出来事は、人間が人間を大量に殺したことです。19世紀の戦争は職業軍人だけが死んだが、ここでは一般 市民も巻き込み大量殺戮が行なわれた。その反省に立つと21世紀は人を殺さない世紀になるかもしれない。
 第2点は女性の復権ですね。19世紀は男性優位でしたが、20世紀は女性が権利を回復した世紀。植民地も奴隷も解放された。いっしょにしたら怒られるかも知れませんが(笑い)、この流れは今後も続くでしょう。
 宗教ではキリスト教の天下でした。プロテスタンティズムの国―イギリス・アメリカ―が優位 だった。アメリカ大統領の就任演説もいつも最後は「神に祈り」よる(笑い)。しかし、いま世界中で増えているのが、もっともアンチ・キリストのイスラム教です。そして一方で、東洋思想が見直されています。ヒトゲノムが解明され人間がどういう生物かを考えるときに、唯一神思想よりも東洋思想の方が全体像が見える。となると21世紀はキリスト教文明が衰退する世紀と考えられます。

――怒る人、多いですよ(笑い)。

生命科学に 新しいタブーも
有光 女性や奴隷の自由化の方向は、タブーが消滅したことでもあります。ただ21世紀は新しいタブーが発生するのではないか。
 例えばもっとも進んでいる生命科学の領域なら、臓器培養に対するタブーが考えられます。こういうものはイスラム教や死について考える東洋思想から発生するのでしょうね。

――臓器培養も移植も問題が多い。自然治癒力がなくなれば死ぬしかないのです。人間のわがままを通 すのもええかげんにせいといいたいです。

有光 20世紀は人類の種としての将来よりも、生きている人間のわがままを聞いた時代ともいえます。お金・健康・生活、苦労するのもいけないということになった。

母を信じ切っていた 大原総一郎
 その反動でいえば、女性の役割が見直されるかも知れません。女性としての社会的役割・意義−−母親として愛情を持って子どもを育てることが、強調される時代になることも考えられます。母の存在は子どものまともな成長には欠かせません。経営者の生い立ちを見ても、“母の教えは絶対”という人は多い。

――例えば。

有光 大原総一郎は、子どものころ海岸で捕まえた雛鳥が翌日いなくなり、母に「知らない」といわれて不思議に思っていた。20年経ってようやく、あのとき母が逃がしたのではないかと疑うようになったんです。あんな聡明で物事がよく見える人が母を疑わずに信じ切っていた(笑い)。母の力は大きいのです。
 大家族制が崩壊して核家族になり、家事労働もなくなった20世紀、家族の絆もなくなりかけています。21世紀では、子育てなどの手の掛かる仕事をして、原点に戻ることによって家族が復権する−−というシナリオは希望的かな。

――望むところですね。

ドル支配ゆるがす イスラム
有光 経済の仕組みでいうと、アメリカがナンバーワンになったために、ドルが世界で一番強くなった。アジア経済危機のときには貿易決済金額の50倍のヘッジファンドが為替に動いたといわれています。この金がいま原油に向かっている。産油国はイスラム社会で、生産物に対する配当は認めるが貸し付けの利息は認めない。まったく異なった思想だから、イスラムがドル支配社会の反対勢力になるでしょう。石油をめぐる国際的な関係がどう決着するか、単に利益配分の問題でなく、21世紀のありようを決めると思います。
 経済全体でいえば、20世紀は資本主義の矛盾が強く意識され、中国やソ連など新しい国までできた。だから従来の資本主義をどこまで修正し、いかに折り合いをつけるかを悩んだ世紀です。
 そのひとつとして、賃金は安ければよいという思想もなくなり、労働条件も良くなった。二つ目は、理念としての資本家と労働者の対峙構造はなくなり、その中間にいる経営者の役割が見直された。日本では武藤山治のように家族主義的経営を主張する人が出て、終身雇用、年功序列賃金制が生まれた。この日本的経営は、いまや続けられる条件がなくなりつつありますけどね。

――どんな時代になるんでしょう。

有光 この資本主義の矛盾をコントロールする方法は大きく二つに分けられます。巨大になると企業は悪いことをするから独占禁止法で企業を分割したり、行動を規制するというのがアメリカ流で、戦後日本に入ってきた。ドイツは労使協議会が経営実権を握るというやり方で、企業内に労働組合をとり入れました。日本は制度としてはアメリカ流ですが、独禁法はあまり発動されず、企業内組合や労働幹部の昇進という形をとっているんです。
 アメリカ流の独禁法をめぐって松下とダイエーが再販価格で争った法律上の戦いでは、松下が負けたけど、量 販店と“まちの電気屋さん”どちらが消費者の味方かという戦いは実質的には決着が付いてません。

21世紀最大の問題は グローバル資本主義
 でも、独禁法の対象はあくまでも国内。世界市場からはずれた地域がなくなったいまでは、グローバルに巨大企業を縛る法律はありません。寡占化は進むでしょうね。

――だから、「グローバル資本主義の危機」になるわけですね。

有光 商品とお金がグローバルに自由に移動して、特にお金の流れは電子決済で高速化した。それに対して、人間や物は高速で動けないし、移住の自由がないことが最大の矛盾です。
 お金の動きを規制するか、人間の動きをもっと自由にするか、それが個別 の文化を尊重するかと関連して、21世紀の最大の問題になるでしょう。

――20世紀を代表する経営者を挙げるとすれば誰ですか。

有光 やっぱり松下幸之助だと思います。松下は“産業報国”はじめ企業理念・精神は戦前戦後もまったく変えていません。フィリップス社との提携では、それまで誰も考えなかった経営に対する価値を認識して、ロイヤリティーをとった。分社経営や週休2日制でも先鞭を付けた。飛鳥の保存など文化面 でもすることはしている。やっぱり、すごいおっさんです(笑い)。

文化の多様性を体現する ことが関西の存在理由
――2002年に予定されている日経連と経団連の統合は、20世紀の終焉を意味する現象のひとつでしょうか。

有光 日経連は労働組合に対抗するための資本家側の組織で、労組が力をなくし、戦う相手がいなくなったから不要になったのです。

――関西財界も変わるでしょうね。

有光 関西財界で先進的かつ国際的な活動のひとつに、日中国交回復があります。もちろんこれは田中角栄の力が最終的には大きかったのですが、その前年に関西財界訪中団が訪問していました。関西経済同友会が、政経不可分とする中国の四条件を受け入れるアピールを発して実現したのです。これはいわば、身動きのとれなかった東京や中央の代役です。僕もこの訪中団に随行し、おかげで公安に付け廻され難儀しました(笑い)。
 一極での判断や行動に制約のある時に、ちょっとピンチヒッターに立つのが関西財界の役割かもしれません。代打陣の豊富なチームが強いように、文化とか地域に多様性を持つ国はシブトく、強いのです。お金の一元的集中と文化の多様性の綱引きが21世紀とすれば、関西は後者に根を下ろすべきだと思います。

 

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新年の計
 今年こそ地球を脱出しよう。正月はめでたいとか、日本は盛り返すだろうとか、あなたはお若いとか、惜しい人を亡くしたとか、そんな嘘をついたり、つかれたりするのに倦いたのである。
 始めがあれば終わりがある。終わればまた始まる。上向いたものは下向き、また上向いて下向く。かと思うと突然宝くじに当たったり、通 り魔に刺される。ただそれだけのことに美醜善悪の味を付け、妙に筋の通った「お話」にするくせが地球人にはある。
 可憐そのものだった薫は今は入れ歯洗浄剤のCMにぴったり。もと明眸のヅカジェンヌ千景は森の隣に座ればお似合だ。愛らしかった小百合は何やら皇后然となり、清楚溌剌としていた美智子の現在は申し上げるのも恐れ多い。この世のものとは思えない妖精のオードリー、バラの花の化身のようなイングリッドがしわくちゃの老婆になるまで半世紀もかからなかった。
 覇権を誇ったローマ帝国、大唐帝国、大英 帝国、大日本帝国、ソ連帝国はあっけなく滅亡した。咲く花のにおうがごときアメリカ帝国、昇竜の中華帝国もいずれそうなる。
 その代わり若い美人、新しい帝国が次々と生まれる。そこで今回、嘘でくもった地球人用眼鏡をはずし、火星か木星あたりに移住して大望遠鏡で地球の美観、とりわけ若い美人の生態を鑑賞することにしたのじゃよ。

(天満すずめ)

 

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わがまま通して成功
 いい仕事をするためのわがままは成功の条件だとつくづく感じた。土木の日のイベント総合プロデューサーの任にあるのをいいことに、急遽土木力学教室をステージでやると決定。その場でお願いした講師の先生にも驚かれたが、結果 良し。観客らはなるほどという表情を見せてくれた。構造力学という難しそうなものを誰もが日常的に応用していることを知って、土木に親近感を持ってもらいたかったのだ。もちろん、このわがままを受け入れてくれた人にも感謝しなければならない。
 また、このイベントで好評だった〈土木のヒーローたち〉のパネルをこっそり別 の仕事の際、人々の前で解説した。「よかった。○○に展示したらいいのに」と言ってくれた。
 しかし、信念があってもニンゲンへこたれる。何様のつもりか「言うた通 りにやっとけ」「翌朝提出せよ」とのたまう昔ながらの下請け蔑視症患者には閉口する。
 「はい、はい」ではろくな仕事ができない。やっぱり今年の大きな課題である。

子どもに学ぶ
 十一月十一、十二日、建設省などの出先機関や関係団体・自治体が主催の〈土木の日のイベント〉をアニマがGET。コーナーイベント「土木力学教室」を受け持った。
 土木学会誌に寄稿しておられた沼田和也先生に出ていただき、子どもたちに4ミリ角のバルサ材でトラス橋をつくらせ、完成した橋に荷重をかけていって構造力学を学んでもらう。最後の破壊実験がお楽しみという工作だ。しかし製作に入ると、子どもたちは力学などそっちのけで、目を輝かせ思い思いのトラス橋をつくっていく。
 ここでも自分を発見。ただし常識・セオリーに縛られ自由な発想、純粋な気持ちが欠けている自分。
 「それはあかんやろ」というボスの声が聞こえないうちに柔らか頭を取り戻そう。

瀬田川でダイヤ発見
 琵琶湖から唯一流れ出す瀬田川。上流のハゲ山・田上山は砂防と巨晶多面 体鉱石の世界の研究発祥地で、5人も入れる水晶の洞窟が発見されたという。ここから流出する土砂が琵琶湖の喉仏、瀬田川になだれ込む。明治33年、わが国初の上下流一貫した河川計画に基づいて瀬田川改修工事がはじまった。 この改修100周年の記念事業を某コンサルを通じてGET。瀬田川の体験見学会活動が事業のメインだ。9月からはじまった見学会は12月23日で四回目を迎えた。
 隊員は約90人。参加は7割弱だが、学習意欲はすごい。土砂降りの中でも、講師の話を聞こうと前へ前へ寄ってくる。質疑応答も時間どおり終わったためしはない。ホント、胸打たれます。
 当初、治水・利水ということばの理解もおぼつかなかったが、下見や資料づくりを通 して少しはわかってきた。そして、予習したことを伝えたい衝動が、回を重ねるごとに強まる。学ぶ→伝える→もっと学びたくなる。こんな向上心があったのか、と新しい自分を発見。瀬田川でダイヤを見つけた。

 

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「考える」ということ
 
「いろんなことを考え、どうしていいかわからないのです」「自分で考えてみたら××でした」  
 若者のこんな台詞をよく聞く。彼らの役に立てばとアドバイスするが、耳で聞くだけで認識には達しない。わが社にも「××がしたい」と若者がやってきて、アルバイト期間中に「もっと考えたい」と悩んで帰る。
 彼らは心底まじめに考えているつもりなのだ。しかし、考え方を知らないのではないだろうか。で、結局ずっと“お考え中”。「ええい、ままよ。行ってまえ」と、アクションに切り替えるモチベーションもない。
 いまの日本にフリーターが200万人ほどいるという。長引く不況、雇用が減少し日本型雇用が崩れつつある現代社会の象徴という見方もあるが、「自分のしたいことが見つかるまで」のモラトリアム組もかなり多い。
 学校の勉強にしても「考える科目」は苦手らしい。「数学・理科」は国際的に高得点はとれても(国際教育到達度評価学会の中学生調査)、論理的に考えることを嫌う生徒が増えている。
 考える方法や構築の仕方から考えてもらわねばならない。

(道下弘子)

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「激動の時代」ということ
 1960年代の企業経営に関する記述の中に、「サイバネーション」という言葉が出てきた。「オートメーション(自動化)」と対のように使われている。「単なる自動化ではなく、人間の知能が果 たしている機能を組み込んだ自動化」の意味で、「サイバネティクス(人工知能学)」の派生語である。炊飯器は「初めチョロチョロ、中パッパ、子どもが泣いてもふた取るな」を知らなくてもピーと鳴ったら出来上がり。改札は子どもでも磁気カードで通 る。これらのコンピューター制御は今や、ありふれていて「電気」や「自動」に組み込まれてしまった。
 振り返ると、60年代には「サイバネティクス」で世の中はどう変わるか、期待と不安があった。その後、「コンピュータリゼーション」「AI(Artificial Intelligence)」などの流行語があって、今は「IT革命」に期待と不安がいっぱいだ。言葉につれて、確かに技術は一段と高レベルになった。しかし、日常化してしまうと、なんということもない。
 われわれはいつも「激動の時代」を生き、これからもやはり「激動の時代」だと、みんなが言う。しかし、「激動」も常態化する。「敗戦」のような「本当の激動」がなく、のちのち「なんちゅうこと、おまへん」と言える21世紀であってほしいものである。        

有光弘和


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