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■ 23号.2007.01発行

新年号特別企画

美と活力にあふれていた明治の詩歌
夢幻に誘う尋常小学唱歌、維新の軍歌に男の美学

新年おめでとう。老人は皆さんにお年玉をさし上げたいが、何しろ貧乏である。思いついたのは少年のころ聴いたり口ずさんだりした歌や詩である。多くは明治時代の産物で肝心の音声もお届けできないが、老人にとってはレトロとか郷愁以上の何か、いわば晩年を生きる心の支えなのだ。人間が生気に満ち、美に敏感であった時代の歌のしずく、詩のかけらでも聴きとってくれないか。

 年のはじめのためしとて 
 終わりなき世のめでたさを 
 松竹たてて門ごとに 
 祝う今日こそたのしけれ

この歌を聴くと、遠い記憶の中から日本の原風景が湯煙のように立ち上がってくる。晴れわたった冬空にとんびが輪を描き、縁側に絣の「ちゃんちゃんこ」を着た男の子、庭では晴れ着姿の姉たちが羽根をついている。座敷ではお屠蘇で顔を染めたおとなたちが火鉢を囲み、網の上の丸餅がきつね色にこげている。

新書版より少し大きい「思い出の愛唱歌」(野ばら社)を私はよく本棚から取り出し、当てもなくページを繰る。

 空にさえずる鳥の声 
 峰より落つる滝の音 
 大波小波とうとうと
 響き絶えせぬ海の音

現代人も聴いている自然の音を、明治の人たちはなぜこんな美しい言葉にできたのだろう。

 

おとなの歌を幼い頭に刷り込んだ文部省

 菜の花畑に入日薄れ 
 見渡す山の端かすみ深し 
 春風そよ吹く空をみれば 
 夕月かかりて匂い淡し

これも郊外の農村で今も見かける風景だ。リズムもメロディーも単調、感情表現も詩的な用語もない、普通の景色を普通の文語で表しただけなのに、なぜか夢幻の別世界に誘われる。

 いらかの波と雲の波
 重なる波の中空を
 たちばな香る朝風に
 高く泳ぐや鯉のぼり

 さ霧消ゆる湊江の 
 船に白し朝の霜
 ただ水鳥の声はして
 いまだ覚めず岸の家

 
 我は海の子白浪の 
 さわぐ磯辺の松原に 
 煙たなびくとまやこそ 
 わが懐かしき住家なれ

こうした歌の多くが何と尋常小学唱歌である。文部省はおとなが美しいと感じる唱歌を幼い頭に刷り込んだのだ。ゆとり教育の現代から見れば暴挙だが、生涯口ずさむことができた当時の日本人がうらやましい。

リアルでおおらかな「抜刀隊」の魅力

維新の動乱と日清日露の大戦を生き抜いた明治の人たちが、ただの穏和な自然愛好家であったはずはない。

 宮さん宮さん 
 お馬の前にひらひらするのは
 何じゃいな 
 トコトンヤレトンヤレナ
 あれは朝敵征伐せよとの
 錦の御旗を知らないか 
 トコトンヤレトンヤレナ

滑稽な歌詞と単調な曲の繰り返し、いかにも盆踊り向きだが、実は討幕に向かう薩長藩士の歌だという。宮さんとは東征大総督有栖川熾仁親王。陣笠黒服の鼓笛隊を先頭に男たちは大声で歌いながら行進したのだろうか。「トコトンやれ」とはすさまじい。それにしても、本当にそんな殺伐な歌だったのか。行進はだらけなかったのか。その不思議さがこの歌の命を永らえさせている。
 私が気に入っているのは「抜刀隊」だ。勇壮なリズムの器楽合奏は大戦中もよく聴かされた。

 我は官軍わが敵は
 天地容れざる朝敵ぞ
 敵の大将たる者は
 天下無双の英雄で 
 これに従うつわものは 
 共に剽悍決死の士
 鬼神に恥じぬ勇あるも

これは西南戦争を戦った官軍の歌である。敵の大将とは西郷隆盛、いかにも維新第一の功労者で大人物として知られるが「天下無双の英雄」とは。彼に従う旧薩摩藩士の勇武にも最大限の敬意を表している。歌は続く。

 天の許さぬ反逆を 
 起こせし者は昔より 
 栄えしためしあらざるぞ  
 敵の亡ぶるそれまでは 
 進めや進め もろ共に 
 玉散る剣ぬきつれて 
 死する覚悟で進むべし

敵の大将を天下無双の英雄と認めるリアリズム、おおらかさ、尊敬する敵を討たねばならぬ大義、死する覚悟。あの時代に生きた男の美学がこの歌に結晶している。太平洋戦争末期の貧しいスローガン「鬼畜米英」とつい比べてしまう。  

悲しい軍歌を歌うことで不条理に耐えたのか

「思い出の愛唱歌」には日露戦争の軍歌がたくさん載っている。その多くが短調で、戦意高揚より傷心を慰める内容である。「戦友」は14番からなるが、1番だけ紹介しよう。

 ここはお国を何百里 
 離れて遠き満州の
 赤い夕日に照らされて
 友は野末の石の下

反戦歌とも言えるような物悲しい軍歌を歌うことで、兵士たちは戦争の不条理に耐えていたのかもしれない。将軍にとっても戦争は過酷だった。次は第3軍司令官乃木希典のつくった漢詩(七言絶句)を日本語として詠んだものである。

 山川草木うたた荒涼 
 十里風なまぐさし新戦場
 征馬すすまず人語らず 
 金州城外斜陽に立つ


金州攻撃は日露戦争の天王山ともいうべき旅順攻防戦のいわば前哨戦だったが、圧倒的火力を誇るロシア軍の前に日本軍は苦戦を強いられ、屍山血河の惨状を呈した。陸軍士官として従軍した乃木の二人の息子もここで戦死した。砲声はやんだもののまだ屍臭ただよう戦場で、夕日を浴びて立ち尽くす老将軍の孤影が目に浮かぶ。

高くなまめかしい与謝野晶子の世界

戦争の歌はこれくらいにして次は与謝野晶子に移る。なぜ、と聞かないでほしい。主観と飛躍は詩歌の特権である。

 清水へ祇園をよぎる桜月夜
 今宵逢ふ人みなうつくしき

 鎌倉や御仏なれど釈迦牟尼は 美男におはす夏木立かな

 その子はたち櫛に流るる黒髪の おごりの春の美しきかな

 やわ肌のあつき血汐にふれも見で

 さびしからずや道を説く君

晶子は明治11年、堺に生まれた。生家は羊羹の駿河屋。「海恋し潮の遠鳴りかぞへては おとめとなりし父母の家」は教科書にも出ている「君死にたまふことなかれ」に「堺の街のあきびと」とある富裕な商家だ。その晶子が与謝野鉄幹と恋をして東京に出奔、貧窮した。夏冬とおして一枚の着物しかなく、初めての子の着物は風呂敷で縫ったという。それでも啄木のように貧苦を嘆いて「ぢっと手をみる」ことは一度もなかった。暗い影など微塵もない、豪奢で気高くなまめかしい歌を次々と詠み続けたのである。
 劫初より造り営む殿堂に
 我も黄金の釘ひとつ打つ
 劫初(ごうしょ)とは仏教用語でこの世の初めのこと。造り営む殿堂とは人類の文明であろう。そこに黄金(こがね)の釘ひとつ打つという壮大な志。傍若無人の自己愛が晶子の天才によって至上の高みに昇華、不滅の光を放っている。

 

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旧約聖書の教訓
友人に薦められて旧約聖書を読んだ。いやあ驚いたの何の、呪い、だまし、裏切り、復讐、殺戮のオンパレード、しかもそれを正義として描いている。蛇にだまされて楽園を追放された人類の祖アダムとイブ。その子カインが弟のアベルを殺す出だしからして不吉である。ユダヤ民族の祖ヤコブは兄のエサウになりすまして父の祝福を独占し、兄を絶望の渕に突き落とした狡猾な人物だ。シナイ山でエホバから「殺すなかれ」などの十戒を授かった預言者モーセは大量殺戮の常習犯で、それを命じるのは「ねたむ神」を自称するエホバ自身だ。エホバはエジプトで不遇だったユダヤ人を脱出させるため、彼らの戸口に目印の子羊の血を塗らせてその前を過越し、塗っていないエジプト中の家の赤ん坊を皆殺しにした。その仕業を記念するのが「過越しの祭り」である。ユダヤ教徒とイスラム教徒の報復合戦に日本人は「平和であるべき宗教が」と嘆くが、とんでもない勘違いだ。旧約の教訓が、油断するな、人を信じるな、やられたらやり返せ、であることは疑いもない。それを共通の聖典としているのがユダヤ教、キリスト教、イスラム教である。

(天満すずめ)

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<とるぱ>がくれたもの
 <とるぱ>って知ってますか?撮影スポットが近い安全な駐車場、つまりいい写真を撮ることのできるパーキングのこと。地域活性化につなげることを目的に、今年度から国土交通省が全国展開している。アニマは、一般の人々から投稿してもらった写真のパネル展示と、優秀作品の表彰式を演出・運営した。
 「脳みそがトル、パァだ」と仕事の途中にボヤキもしたが、表彰式で温かい気分にさせてもらった。受賞者から「こんな機会はめったにないし、これから写真を撮る励みになります。ありがとう」とお礼を言われたのである。その人は最近、夫婦で写真を撮りにアチコチ出かけるとのこと。やはり人のことばはありがたい。
 ちなみに本番をサボったボスは<とるぱ>の発祥地・九州で「ぎょうさん<とるぱ>を見たで」。間違いなくいい景色の駐車場だったと喜んでいた。

(F)

 

PRより教育で
 国土交通省近畿地方整備局各部署が行なったPR活動の内部コンテストの事務局業務をした。今年は府県の応募も受付け、最優秀賞1作品、優秀賞3作品、特別賞3作品が決まった。広報誌、インターネット、映像やイベントなど、媒体も内容もさまざまで、職員の手づくりからウン百万円の経費をかけたものまで経費もさまざま。とにかく一般の人に国の社会資本整備の大切さと「がんばってます」をPRする。
 ちょっと待てよ。個別事業についてはともかく社会資本の整備が必要であるという一般論までPRする必要があるのか?人が一生に支払う税金は約一億万円。その使い道を理解しておくのは国民として当然のことで、教育に組み込むべき内容だろう。ちなみに私もアニマの仕事で社会資本整備の必要性を理解した一人なんです…。

(M)

 
請け負け
 契約書に貼る印紙は契約者双方がそれぞれ負担するのが社会ルールだ。が、違った。ある会社の社史を契約した際に「当方の印紙も請負側で貼っていただくことになっています」と言われた。もちろん、かみついた。「それはオタクだけのルール。契約は対等の行為ですし、通常どおりするのがアニマの考えです」。問答は無駄に終わった。
 悲しいかな、請負とは「請け負け」なのか。その筋のゼネコンさんに聞いたら、2社分貼らねばならないのは当然のことらしい。おまけに担当者のドジで貼り直さねばならなくなっても「もう一度貼ってください」としゃらぁ〜と言ってくるとか。
 はいはい、請け負けでも結構。たくさんたくさん高額の印紙を貼りたいヤンケ。

(道下弘子)

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円滑走行へソフト対策を
 引っ越して奈良の国道を走る機会が増えた。24号は6車線もある大きな道路で、とりたてて車の数が多いとも思わないがチンタラ走行だ。他の道や休日の阪神高速でもそうだが、走行車線よりも追い越し車線の方が遅い。紅葉マークや大きな道に慣れない主婦ドライバーが追い越し車線を走るからだ。そのわけは「左折や駐停車するクルマがあると嫌だから」だろう。
 遅い車が追い越し車線を走るほか、ウインカーやハザードランプなどの合図をしない、夜間でもライトをつけない、ライトをハイビームにするなど、ルールやマナー違反のドライバーは増える一方だ。特に地方都市ではこれらが渋滞の原因になっている場合が多い。
 飲酒、スピード、不法駐車、シートベルトなど<危険予防>が取り締まりの対象だが、<円滑走行>を妨げるのろのろ運転や無神経運転は社会資本の有効な利用を著しく阻害しているのだから、取り締まるべきではないか。
 道路特定財源議論は先延ばしになったが、ルール・マナーの徹底というソフト施策も忘れないでほしい。
※本稿はスピード違反をとられた腹いせではありません。 

(道下弘子)

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毛髪考
 忘年会の余興で、「はげかつら」が人気だったという。インターネット販売で調べてみると、鉄腕アトムのお茶の水博士風が535円の安さ。上が丸はげだと安いが、弁髪を垂らした「上海ドクターセット」や「白はげ隠居セット」、さらに「モヒカンヘア」となると、1000円を少し上回る。最も人気の高いのはバネ仕掛けの「ジャンピングなまはげ」の1575円だが、これは「SOLD OUT」。生産が間に合わなかったらしい。
 サザエさんの父、磯野波平は54歳というのに結構はげていた。ところが、近年はテレビでもああいう人は見かけない。政治家も同様。国際的にも、ロシアの実力者は「ハゲとヒゲ」の交代といわれていたのに、エリツィンでヒゲが途絶えたと思った後、プーチン大統領はサミットでは目立っても、フルシチョフやゴルバチョフほどではなくなった。日本の首相はA級戦犯代表の東条英機以降、目立った人が出ていないところへ、ライオンヘアーまで現われ、人気をいいことにひどい政治を残していった。幸い、四分六分けの普通の人が登場し、もはや、かつらでもふさふさ髪は人気薄。げに、人のこころの移ろいは速いものでございます。 

(有光弘和)

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