気鋭の研究者に学び交流する「知」の場。関西から発信する、(妥協しない)高品位な「知」。

トップページ主催者紹介ゼミナール 京都サロンメールマガジンイベントブログお問い合わせ

グローバルトップページ

ゼミナール 京都サロン[過去のゼミナール]

ゼミナール京都サロントップへ過去のゼミナール一覧へ
04.加藤陽子「日中戦争から日米戦争へ--言葉の変容から見る戦争の拡大」
日時:2010年3月27日(土)午後2時~4時
参加費:7,500円(事前申し込み)
定員:7人
会場:京都市伏見区桃山水野左近東町76 京阪・近鉄「丹波橋」徒歩10分、(株)リブアート内

●ゼミナール概要

私はこれまで、一九三〇年代の日本を外交と軍事の側面から研究してきました。三〇年代は戦争一色の時代に見えます。しかし、カール・シュミットが「激しい対立はその決定的瞬間において言葉の争いになる」、「真の権力者とは自から概念や用語を定める者であることである」と述べているのを想起すれば、この時代の歴史を、概念や用語の定義をめぐる闘争の時代であったと捉えかえすことも可能なのではないでしょうか。
 そこで次に考えるべきは、三〇年代において、日本とアメリカ、あるいはドイツとアメリカの間で争われた概念や用語とは何であったのかという点です。国際連盟規約や不戦条約により戦争は違法なものであるとの認識が広まるなかで、特殊権益、自衛、中立などの定義が変容を迫られていきました。今回の講義では、以上のような問題関心と視角から、日中戦争が日米戦争へと拡大する道筋についてお話したいと思います。

●加藤陽子【プロフィール】

1960年、埼玉県大宮市生まれ。1979年東京都私立桜蔭学園高校卒業、東京大学教養学部文科3類に入学、1983年に東京大学文学部国史学専修課程を卒業、東京大学大学院人文科学研究科修士課程入学、1985年同課程修了(国史学)、1989年東京大学大学院人文科学研究科博士課程を単位取得満期退学。同年4月に山梨大学教育学部専任講師(日本史学)、1991年同大学助教授、1992年から翌年10月まで文部省在外研究員として、スタンフォード大学東アジアコレクション、ハーバード大学ライシャワーセンター訪問研究員。1994年東京大学文学部助教授(日本史学)、翌年に同大学大学院人文社会系研究科助教授(日本史学)、2008年から教授。
【著書】『模索する一九三〇年代 日米関係と陸軍中堅層』(山川出版社 1993年)、『徴兵制と近代日本 1868-1945』(吉川弘文館01996年)、『戦争の日本近現代史』(講談社 2002年)、『戦争の論理』((勁草書房 2005年)、『それでも日本人は戦争を選んだ』(朝日出版社 2009年)
page top